病院の特徴
Hospital Traits

てんかん・パーキンソン病・難治性疼痛外来(機能脳神経外科)

当院では2016年1月より機能脳神経外科の診療を開始し、難治性てんかん、パーキンソン病、ジストニアや振戦などの不随意運動症や難治性神経因性疼痛、痙縮などの神経疾患に対して、外来での投薬療法ならびに入院での手術療法を行っております。

てんかん

てんかんは慢性的な脳疾患で、特に65歳を超えて発症する高齢者てんかんの患者の増加は既に社会的な問題となっています。東区で救急医療を担当する当院には、てんかん発作を来して搬送される方も多いのですが、それまでてんかんの既往がなく、高齢発症かどうか専門的な診断・治療を必要とする場合が少なくありません。救急搬送ならびにご紹介をいただいたてんかんの患者様は脳波検査、頭部MRI、脳血流測定などで確定診断を行い、基本的に外来で投薬治療診療を行いますが、コントロール不良の場合は迷走神経刺激装置の埋め込み術も行っています。

パーキンソン病、ジストニア、本態性振戦

不随意運動を呈する病態は、基本的には神経内科で投薬治療を行いますが、コントロール不良の場合、脳深部刺激装置埋め込み術の提案をさせていただいています。脳の深部に電極を埋め込み、常時電気刺激を行うことで劇的な改善を見ることがあり、長期的な経過が服薬のみより良好であり、早期からの手術介入が推奨されています。

脳卒中後、交通外傷などによる神経損傷後の痙縮

バクロフェン髄注療法(ITB療法)は、脊髄へ直接、筋弛緩薬(バクロフェン)を持続的に注入して筋肉を弛緩させる治療方法です。ポンプを腹部に埋め込み、そこから薬を流すカテーテルを脊髄まで通し、持続的に微量注入します。1泊2日の入院で薬を脊髄腔内に投与し、効果試験を行ったうえで、手術適用が決定されます。 特に下肢に効果が高く、歩行難を自覚されている方のみならず、寝たきりで下肢が進展し入浴介助が難しい患者様の介護を容易にするためにも期待できる治療法です。

難治性疼痛

脊髄刺激療法は比較的新しい治療法で、脊髄を刺激する電極を埋め込むことで痛みを緩和する方法です。まず簡単な手術を行い、数日間試験的に刺激を与えて効果を判定し、効果があれば刺激装置の埋め込みを行います。
脊椎の手術後や脊髄損傷などで手足に耐えがたい痛みを来す場合がありますが、このような痛みは薬でなかなかコントロールがつきません。痛みでお困りの方は治療実績のある当院外来にご相談ください。


PAGE TOP